『ヱヴァQ』2周目をダラダラ解説~『破』とシンジさんへの冷や水、神の気持ちなんて構うものか

エヴァQ二回目見てきたので、ダラダラと分かった事とか思った事とかごちゃまぜに。
当然ながらネタバレ注意です。

 

 

『ヱヴァQ』感想 逆襲のシンジと「生きねば」という意志
http://homusora.hateblo.jp/entry/2012/11/18/135159

 

巨神兵

神(シンジさん)の気持ちなんて構うものか

これに尽きる。

「僕をエヴァに乗せてくださいよ!」
うるさい、神の気持ちなんて構うものか。
生きねば。
だからあなたは何もしないで。

破の「シンジさん」は、巨神兵オーマで虐殺した原作ナウシカに近い事をやったのではないかと考えてみた。
サードインパクトの全てをシンジが起こしたわけでもないんだろうけど、ただトリガーとして「1日目」にセカイをどうでもいいものとして蹂躙するだけのことはやってしまったのかもしれない。
(ニア)サードインパクトは、どうもインフィニティとかいう進化エヴァが湧いて起こったという事らしいので空白の14年間のイメージ映像としても楽しめた。


<ヴンダー編>
初見は混乱してわけがわからないよ状態だが、シンジについてどう思ってたのかを注目しながら見ていく。
ちなみにヴィレ自体は新世界観として結構期待してる。角川は早く動いてほしい。


・シンジ覚醒。検体BM-03と呼ばれてサクラの検査を受ける。
・この際、「綾波はどうした」という質問はスルー。
・ヴンダーブリッジに連れてかれるシンジ。この時、北上は勿論、青葉や日向すら厳しい表情。
ミサトは本当にシンジなのか怪しむが、リツコの検査でシンジと同一である事が判明。
・この際、リツコが首輪爆弾の説明をミサトにして渡している。
・状況が飲み込めてないシンジは首輪について疑問に思うが、「絶対にはずしませんよ、それ」byサクラ
・隔離室へシンジを送るよう命じられるものの敵が襲撃。戻れないので仕方なくブリッジに居させてもらう。

・ブリッジに連れてきたのは「面会」と「碇シンジその人なのかの確認」「首輪の性能解説」という簡単なもので済ます予定が、敵の襲来でこじれてしまった感じ

 

・ヴンダーのブリッジクルーは旧ネルフ本部組(日向・青葉)とハゲ(高雄コウジ)を除けばほぼ新米。

・特に北上は素敵なほどゆとり丸出し。
・ヴンダーは今回が初出撃の様子。

・ヴィレの戦力は艦隊やヘリなどそれなりに残ってはいそう。
リツコ「いつものように撤退しましょう」←いつもは敗走続きだった
・エヴァ2号機・8号機を使う事を提案するミサトに「まさかエヴァを使う気?」といつものリツコさん。

・ガチレズと更年期障害をこじらせる伊吹整備長。
・発進する2号機とミサトがアスカに指示を出してる姿を見て、3号機の一件から無事だと安心するシンジ。
・即座にエヴァに乗ろうとするポジティブなシンジ。

・だがシンジがエヴァに乗るとか言い出したせいでブリッジの場が凍りつき北上ちゃんもう一回舌打ち。
・葛城艦長「碇シンジ君、あなたは何もしないで(養豚所の豚を見るような目で)」
・せりあがっていくブリッジに置いてけぼりを喰らうシンジ。
・ヴンダー自体はブリッジ自体がエントリープラグになっててみんなで動かしてる?
・戦闘自体はカシウスの槍っぽいのを2号機がエンジンに刺して発進。使徒っぽいのを振り回して撃破。

 

・落ち着いたので隔離室で色々と説明。
初号機はヴンダーの主機にされているため動かせない。
・シンクロ率自体も0%。サクラ「よかったですね!」
・(ちなみに序でサクラが怪我してキレたトウジに殴られた際にシンジは「僕だって乗りたくて乗ってるわけじゃないのに」と捨て台詞を吐いてるが、これが伏線だった可能性もありそう)
・サクラの自己紹介もあって14年が経ってる事を知る。
・シンジにガラス越しに一発殴るアスカ。「駄目ね、抑えきれない」
・アスカの外見が眼帯しか変わってない事を言って「エヴァの呪縛」のことを話し始める。
綾波の事を心配するシンジに「ただ一人の事しか考えない事」を皮肉る(多くのヒトが死んだことに対して?)
・リツコとミサトは綾波レイはもう居ない」「初号機に取り込まれた」ということを口だけ説明。
・(なお新劇シンジはこの時点ではまだ綾波レイを普通の人間だと判断している。というか冬月に教わるまでは冬月はポカ波生存を信じつづけてる


・危険性が認められないS-DATだけ返還。「やっぱり綾波は助けたんじゃないか!」
・その直後に綾波の声がしてマーク9が襲来。説明どころじゃなくなる。
・零号機に似せたマーク9と綾波の「碇くん、こっち」という誘いに乗るシンジ。
・(ここでシンジを呼ぶ声は破までのポカ波だという見解もあるが恐らくミスリード。彼女がネルフまでシンジをいざなう理由はないはず。となるとマーク9に乗ってるアヤナミレイが「イカリクン」と呼ぶように「命令」を受けた説を提唱
・ここでミサトが「ネルフのEVAは排除します!」「私たちはヴィレです!反ネルフ組織です!」と爆弾起爆銃を突きつけながら説明する。わけがわからないよ。
・マーク9のアヤナミレイを自分が助けた綾波レイだと思ったシンジはネルフまで戻る。
・ミサト、首輪爆弾銃を起爆させようとするが押せない(間違いなく情に流されてる)

 

・改めて見て思った事
ヴィレ人員のシンジに対する嫌悪感は「憎悪」である以上に「畏怖」「恐怖」「神の気持ちなんて知った事か」というものが大きいと思う。
シンジを「サードインパクトの実行犯」として以上に、「疑似シン化形態(=破の「シンジさん」)」に対する恐怖が感じられた。
むしろ誰も「あんたのせい」とは言ってない。だが「エヴァに乗らないでくれ」と言うだけである。
ゆとりピンクの北上あたりは「憎悪」混じってそうだけど、彼女も再び反応したのは「初号機に乗せてください」だった。

今までにない「エヴァに乗らないで」という指示に戸惑うのもシンジ的には無理もないんですが。
ポジティブになったつもりでも、それ自体を恐怖される。

しかし改めてみると、本当にQはシンジさん全否定だなと思います。
むしろ「シンジさんヘイト」とすら言っても言い過ぎではないくらい。実際に憎しみも少なからず買ってるんだろうし。

逆にサクラとか「エヴァに乗ってのシンジさん化による恐怖」が主で、それ抜きではなんだかんだで友好的に見えるんだよね。

f:id:homusora:20121118134531j:plain

BM-03ということは01と02が居るはずだが、アスカとマリだろうかね。

なんとなくミサトがシンジだと計りかねてるのって、EoEの時みたいな「身近な人が補完しにやってくる」的な状況がサードインパクトの頃に起こったのではないかとちょっと思った。


<ネルフ編>
┌( ┌^o^)┐ホモォに尽きる。だが今回のカヲルはうっかりさんだがホモの鏡。
この辺はTV版のカヲル回のリビルド版なので流れはシンプル。


マーク9に連れられてネルフに出戻るシンジ

ゲンドウに「そこのホモとエヴァに乗れ」と命令

カヲルと連弾して男同士の友情♂を築き仲良くなる。

この時点でも黒波が破までのポカ波と同一人物だと思ってて本を拾ってきてやる。

ある日、トウジのYシャツが来て世界がどうなったか興味を抱く。

カヲルからニアサードインパクトのトリガーになってしまった事を告げられる。

「世界が酷いことになっても綾波が助かればいいじゃないか」

冬月の将棋に付き合ってやる中、初号機の中にユイとポカ波が居る事を知らされる

ここで黒波がポカ波とは違う個体である事を知る。綾波も助けてなかった。

「何もしないで」

「あんたには関係ない」

「エヴァには乗らんとってください!」

「エヴァに乗れ」

(ぐにゃ~)

荒ぶるシンジを宥めるホモ。この時点でお互い下の名前で呼ぶように。

そしてシンクロ♂へ。

 

連弾は分かっててもギャグにしか見えない。
多分あの曲自体がトトロの後に流れたPVのせいでギャグにしか聞こえないからだろう。

でも改めてみると13号機のシンクロのための練習であったのかもしれない。
シンジは初号機からシンクロ切られてるけど(碇くんがもうエヴァに乗らないでもいいようにする!)
13号機に乗れたのはカヲルが居たからか。

サードインパクトの爆心地がセントラルドグマと言われてるのだけど、でもカヲルも「シンジさん化」がトリガーになってしまったと告げている。
演出意図として「シンジさん」がサードインパクトの最初のきっかけを作ってしまったという演出。
それでも「綾波を助けたからいい」と思ってしまう所がポイント。それすらも出来てなかったという絶望を知る。

それでもカヲルは「居場所」と「心の余裕」がシンジに必要だと諭す。
エヴァ以後のガイナックスは「成長を促して去る子供」が多くて、カヲルがそこに落ち着いた印象ですね。
最終的にいなくなるけど、これからの道を指し示す魂で繋がった友達(ダチ)のポジション。
今回のカヲルは、トップをねらえ!2のノノやグレンラガンのカミナっぽい。フリクリのハルコさんもそうだけど、あれは鶴巻繋がりでマリの役割でしょうけど。

MON-SIEUR BOME COLLECTION No.24 ノノ バスターマシン7号 (ノンスケールPVC塗装済み完成品)

MON-SIEUR BOME COLLECTION No.24 ノノ バスターマシン7号 (ノンスケールPVC塗装済み完成品)

 
天元突破グレンラガン カミナ (1/8スケールPVC製塗装済完成品)

天元突破グレンラガン カミナ (1/8スケールPVC製塗装済完成品)

カヲルは今回もそこまで自分自身の死に執着してない一方、シンジが自分を失っても希望を見つけられるように諭してる印象があります。
ホモの鏡です。

首輪を付けたのは「僕を恐れたリリンが作り出したものだからね」的な事を言ってるけど、どうもあれオートで使徒反応とかキャッチするものっぽい。
ヴィレを呼び起こしたのはあの首輪付け直したせいにも見えるがどうなんだろうか。
結果的にフォースインパクト阻止出来たから良かったんだろうけど。

あとサードが起こった第三新東京都は地獄絵図でした。

ニアサードの後に遅行性でインフィニティ化を引き起こしてたと考えると、色々としっくり来るんですが。
L結界濃度なんていう概念も最後に出て来て、それを濃くしたのがシンジさんの「罪」なのかな。

冬月の写真に出てきた赤眼鏡の人は、マリにしてはふけすぎてる印象。
でも「綾波ユイ」の設定は、序でサキエル倒した後の夢の「碇レイ、綾波シンジ、違う、綾波、レイ」のそれの伏線回収っぽいですね。
冬月が言う「あと31手で君の積みだ」は31分後にカヲル爆散する小ネタと聞いて、見ながらあともうちょっとで終わるのかと思ってしまった。
一度ネタを理解してから見るとやっぱり結構短いQ。


セントラルドグマ

インフィニティのなりそこない達。
ヴィレが来ることを見越して護衛を付けるカヲル。
人類がインフィニティ化したとして、それがマーク6投下した際の出来事なのか、それともシンジさん化の後遺症なのかで変わってくる。
もしシンジさんのニアサードでインフィニティ化が起きてしまってたら、大量のエヴァもどきを破直後のネルフに止める術はない。
ってかゼルエル戦でマーク6以外のエヴァはほぼ全壊状態だったろうし。よく2号機は復活出来たもんだ。

f:id:homusora:20121121192917j:plain

 

13号機VS改2号機は、TV版における初号機VSカヲル弐号機の焼き直しに見えた。
ただ今回はシンジがカヲル側に付いてて、2号機にアスカが乗ってるのが違い。
13号機の基本兵装はファンネルだけど、どうもATフィールドビットっぽい。
攻撃に流用するにしても2号機に直接ぶつけるような使い方だし。
あとアンチATフィールド弾を8号機に撃ちこまれても無事らしく、どうも13号機の本体にATフィールドがないらしいのであのファンネルは防御を補うモノの様子。
そこらへん「守り」に使う事の多かったνガンダムやサザビーを思い出すのですが。
でも今回のシンジVSアスカは殺意までは感じられない。首絞めがなければ殺意でもなんでもない。お互いに戦闘不能にしようとしてる感じですね。
2号機の死亡フラグ『バッテリー切れ』も女の子に手を上げるだけで済んでましたしね。

ATフィールドが13号機にない理由はシンジとカヲルのダブルシンクロなのが大きいんでしょうかね。

どうもマーク6に12使徒が眠ってる事をアスカは知ってるみたい。「12使徒がまだ生きてる!」とか言ってたし。

カヲルがシンジを止める際にもうちょっとやり方はなかったのかという話だけど、カヲルがシンジを止めようとした所でカヲル側の接続がカットされたっぽい。
シンジがカットしたのか、それともゼーレかゲンドウが仕込んでいたのか。
どちらにしても強制的にカヲルの操縦はカットされてた描写があったのは上手い。
そしてシンジは「止めろバカガキ!」「モウヤメルンダ!」言われて止まらない。だって新劇シンジですもの。

この時点でシンジ→13号機、黒波→マーク9の操縦もカットされた様子。
黒波はマーク6をぶった斬って中の12使徒を引きずり出してからは、アダムスの器なるものに操られるのを脱出するまで黙って見てた感。
なんだかんだで黒波にはアスカやマリの方が優しいよね。ポカ波の影響か。
マリはもしかしたらユイの知人かもしれんけど。

ヴンダーのコントロールを奪おうとするマーク9にコード777と自爆で挑むアスカ。
またこの時点でミサトが「シンジ君」言ってるので情あるよな。

13号機に突っ込むヴンダーは、新たな世界観へ突き進む一撃に見えて結構好き。

f:id:homusora:20121118181407j:plain

カヲルの解説だと、フォースインパクトのトリガーになったのはカヲル個人。
だからフォースインパクトを止めるために爆死したのだろう。
戦いが終わった後にリツコが「誰か知らないけど助かったわ」と言ってるので、カヲルが自分の意志で爆発させた可能性が高い。
なんだかんだでカヲルが死ぬシーンは結構泣ける。

それからマリがネルフのわんこ君(シンジ)がゼーレの保険と言ってる。
カヲルが自爆してもフォースインパクトが止まらなかったのはシンジを利用してたから。
8号機が13号機のプラグを引っこ抜いてようやく止まったという形か。

しかし今回のカヲルは遠まわしに「新しい世界で場所を見つける事」を勧めてると思った。
だからシンジに道を示す友達ポジションという印象が強かった。
マリの「もうちっと世間を知れ!」もシンへのフラグだろうか。
閉塞する事を否定して、世界を広げることを肯定する。それは新劇場版ヱヴァシリーズにおける根底のテーマであると思う。
どうでもいいかもしれないセカイと折り合いをつけて居場所を作れと。
要するにナウシカは中途半端でクシャナが敵な映画版ばっか見てないで、原作版も見てやれというメッセージ……かどうかは知らん。

でも今回のカヲル君はホモの鏡でしたとも、ええ。

 

f:id:homusora:20121121192843p:plain


<ラストシーン>

シンジ何も言ってません。
緒方さんの心境とシンクロしてます。
カヲルが目の前で肉片になったのを見れば仕方ない。
それでもエントリープラグに体育座りするシンジのために一度戻ってきて蹴りを入れてやるアスカは、なんだかんだでシンジに優しくはなってるよね。

L結界濃度がうんちゃらとかリリンがうんちゃらとか言ってるけど、
L結界とやらを計るガイガーカウンター的なものをアスカが持ってるのがまた面白い。
シンジさんがニアサードで起こした事ってL結界濃度を上げてリリンが暮らせない環境にしたってことかね。

最後のシーンで右に移ってる建物って学校っぽいんだよなぁ……。
切なくもあり希望もある、そんなオチ。

f:id:homusora:20121121192809j:plain

予告はどれだけ本当か知らんけど、8+2号機が量産型マーク6っぽい方々とバトルして、最後にジャンプしたら赤い地上がATフィールドだらけになってるのが気になりました。
フォースインパクトで落とした謎の巨大物(ヴンダーじゃないよね)もそのまんま

でもフォースインパクトを予想するなら、あのインフィニティの死骸を再び動かして傀儡にするとかそんな布石なんでしょうかね。

ってか冬月はゼーレを殺したはずなのに、なんかフォースインパクトもゼーレのシナリオ通りらしい。
あいつらの有無に応じてゲンドウのラスボス化が変わってくるのでどうなることやら。

でも今回カヲルは裏切ってないから、それが父親への反抗に繋がっていく希望もあるかもしれないね。

生き残った人々との間で場所を作って、それが希望になって欲しいなという、祈りみたいなものなんだよ。
でも辿りついた場所で希望を見つけると予告で言われてほっとした。
その時の気持ちは、本当だと思うから。


今回の記事もダラダラしてしまいました。

でも改めて序と破を見返したいとも思ってたりします。

 

マーク6さんなんてなかった。

f:id:homusora:20121121193015j:plain